令和四年度第10回番組審議会議事録
令和四年度第10回番組審議会議事録
1.開催日時
令和5年3月23日(木)
午後4時00分から午後5時10分
午後4時00分から午後5時10分
2.開催場所
札幌テレビ放送会館 アネックス7階 A会議室
3.出席者
委員数 6 名
[出席委員] 6 名
福津 京子 委員長
田村 望美 副委員長
番井 菊世 委員
木林 尚稔 委員
向原 悟 委員
土川 慎一郎 委員
[会社側代表] 3 名
橋本 秀樹 代表取締役社長
平山 大策 取締役編成制作部長
大針 三治 プロデューサー
[事務局] 2 名
杉本 修 放送審議室長
岡嶋 勲 経営企画部(書記)
[出席委員] 6 名
福津 京子 委員長
田村 望美 副委員長
番井 菊世 委員
木林 尚稔 委員
向原 悟 委員
土川 慎一郎 委員
[会社側代表] 3 名
橋本 秀樹 代表取締役社長
平山 大策 取締役編成制作部長
大針 三治 プロデューサー
[事務局] 2 名
杉本 修 放送審議室長
岡嶋 勲 経営企画部(書記)
4.議題
(1)新「STVラジオ番組基準」について
(2)『開局60周年特別企画 サウンドプラントスペシャル こどものミライ~笑顔のその先~』
(3月5日(日)18時00分~20時30分放送分)
(2)『開局60周年特別企画 サウンドプラントスペシャル こどものミライ~笑顔のその先~』
(3月5日(日)18時00分~20時30分放送分)
5.議事の概要
令和4年度第10回番組審議会は、まず令和5年度から適用となる、新「STVラジオ番組基準」について社側から説明されました。
続いて、3月5日(日)に放送された『開局60周年特別企画 サウンドプラントスペシャル こどものミライ~笑顔のその先~』についての審議に移り、社側からの報告の後、各委員から以下のようなご意見ご要望を頂きました。
● 私たちが育ってきた環境と、いまの子どもたちが育ってきた環境とでは時代が変わったと言いますか、大幅なギャップがあるんだということを「目から鱗」のように聴くことができたと思います。番組の中で出て来た意見や、専門家の方々の話を聴きながら「自分の感覚とはちょっと違うことがいま世の中で起きているんだ」ということを改めて知る機会になったと思っています。その上で「この番組を聴いている他の方々がどう思ったのか?」という声や意見をもっと知りたいなと思いました。全体として「考えさせられる番組」だったなと思っています。こういうテーマはいろいろな反響があると思うので、やはり、その反響がすごく気になりますし、聴いて見たいなと思いました。
● 出演していた学校の先生が「大人のコミュニケーション能力の低下によって、子どもとの良い関係がつくれなくなってきた」ということや「自分の時代の常識は今の常識ではない」ということを言っていましたが、確かにそれはそうなのですがも、改めて言われると「そうだな」と再認識しました。番組の進行をしていた吉川アナウンサーも「大人もアップデートとしなければいけないよ」と言っていて、やはり「昔はどうだった、こうだった」とかいうことではなくて、今の時代に大人がマッチしていかないといけないんだなという感想を持ちました。それが「未来の子どもが笑顔で過ごせる」ことにつながるのであれば、それに越したことはないなと感じました。
● 番組全体を通じて、子どもを抱える親の悩みをどう解決していくのかと言うところに重点が置かれていたように思いました。出演していた精神科の医師が「子供は親の指示で学校に行っている。9割がそうだけれども、残り1割は非常にしんどい思いをして、学校を怖い所だと思っている」と話していて、非常に私も驚きながら聴いていました。さらに、その医師が「自分も小学生の時に先生と合わなくて不登校だった」とも話していて、こうした経験を聴くと非常に納得感があるものかなと思って聴いていました。あと、やはり最初に私が少し話しましたけれども、昔とやはり今は変わっていて、「世間は変わっているのに、学校は変わっていない」といったところのフレーズも、非常に今の世の中と教育の乖離、そういったところを浮き彫りにしているのかなという印象でした。
● 少し残念に思ったのが、「子どもの笑顔」というフレーズが何度も出てきていましたが、「不登校の子が増えているから、笑顔が失われている」という前提での話の展開になっているようで、「本当にそうなのかな?」と思っていました。それは、本当に学校に行きたくなかった子は、学校に行かないことによって「ヤッホ~」となっているかもしれないと思うんです。やはり学校に行かねばならないという価値観があって、全体的にそこから脱却できていないんだなと思いました。私が一番印象に残ったのは「選択肢がなくなるとしんどい」という話です。結局、選択肢を奪っているは大人なんだと思います。子どもが自ら選択肢を狭めるわけではないので。この番組は、大人が子どもに教えるのは「何をする」ではなく、「何をしてはいけないのか」であり、「大人自身が楽しい未来をつくらないと、子どもも希望を持てるわけがない」とか、「子どもの未来は大人の社会なのだから、大人が変わっていかなければいけない」と言うことを伝えたかったのではいかと思いました。
● いまの子どもたちは、こういうふうに育って過ごしているんだと言うことがよく分かりました。出演者が実際に、子どもたちと接している経験をもとに話をしていたので、すごく素直に私の耳にも入って来ました。その子どもたちの現状に対して、どう考えるかは聴き手側が考えられるようにお話しをされていたように思います。
ひとつ残念だなと思ったのが、「日本の学校教育とか先生の考え方は古い」という話があったかと思います。一部にはそういう考え方の先生もいると思いますが、学校の現場に私も何回か行った経験上、明らかに私たちの時とは教育方針も全然変わっていて、学校の先生も本当にいろいろ考えてやっているということが伝わってくる部分もあるので、批判みたいに聞こえてしまったのは気になりました。
●子どもたちが抱える悩みのコーナーでは、子どものサインを感じとるヒントというのは意外にシンプルなんだなということを教えてもらった気がします。
子どもの統合失調症についての話も本当に勉強になったなと思います。早期治療が効果的なのに、周りの大人に知識がないために発見が遅れてしまっている現状が、とても残念だということもよく理解できました。
未来の子どもたちのために自分なら何ができるのか、どう行動するといいのかということを、教育関係や子育て世代以外の大人が考える良い機会になったのではないかと思います。
続いて3月の単発番組、事業等の説明、聴取者からの声の報告等がなされ、令和4年度第10回番組審議会を終了しました。
次回の令和5年度第1回番組審議会は、令和5年4月27日(木)に開催を予定しております。
続いて、3月5日(日)に放送された『開局60周年特別企画 サウンドプラントスペシャル こどものミライ~笑顔のその先~』についての審議に移り、社側からの報告の後、各委員から以下のようなご意見ご要望を頂きました。
● 私たちが育ってきた環境と、いまの子どもたちが育ってきた環境とでは時代が変わったと言いますか、大幅なギャップがあるんだということを「目から鱗」のように聴くことができたと思います。番組の中で出て来た意見や、専門家の方々の話を聴きながら「自分の感覚とはちょっと違うことがいま世の中で起きているんだ」ということを改めて知る機会になったと思っています。その上で「この番組を聴いている他の方々がどう思ったのか?」という声や意見をもっと知りたいなと思いました。全体として「考えさせられる番組」だったなと思っています。こういうテーマはいろいろな反響があると思うので、やはり、その反響がすごく気になりますし、聴いて見たいなと思いました。
● 出演していた学校の先生が「大人のコミュニケーション能力の低下によって、子どもとの良い関係がつくれなくなってきた」ということや「自分の時代の常識は今の常識ではない」ということを言っていましたが、確かにそれはそうなのですがも、改めて言われると「そうだな」と再認識しました。番組の進行をしていた吉川アナウンサーも「大人もアップデートとしなければいけないよ」と言っていて、やはり「昔はどうだった、こうだった」とかいうことではなくて、今の時代に大人がマッチしていかないといけないんだなという感想を持ちました。それが「未来の子どもが笑顔で過ごせる」ことにつながるのであれば、それに越したことはないなと感じました。
● 番組全体を通じて、子どもを抱える親の悩みをどう解決していくのかと言うところに重点が置かれていたように思いました。出演していた精神科の医師が「子供は親の指示で学校に行っている。9割がそうだけれども、残り1割は非常にしんどい思いをして、学校を怖い所だと思っている」と話していて、非常に私も驚きながら聴いていました。さらに、その医師が「自分も小学生の時に先生と合わなくて不登校だった」とも話していて、こうした経験を聴くと非常に納得感があるものかなと思って聴いていました。あと、やはり最初に私が少し話しましたけれども、昔とやはり今は変わっていて、「世間は変わっているのに、学校は変わっていない」といったところのフレーズも、非常に今の世の中と教育の乖離、そういったところを浮き彫りにしているのかなという印象でした。
● 少し残念に思ったのが、「子どもの笑顔」というフレーズが何度も出てきていましたが、「不登校の子が増えているから、笑顔が失われている」という前提での話の展開になっているようで、「本当にそうなのかな?」と思っていました。それは、本当に学校に行きたくなかった子は、学校に行かないことによって「ヤッホ~」となっているかもしれないと思うんです。やはり学校に行かねばならないという価値観があって、全体的にそこから脱却できていないんだなと思いました。私が一番印象に残ったのは「選択肢がなくなるとしんどい」という話です。結局、選択肢を奪っているは大人なんだと思います。子どもが自ら選択肢を狭めるわけではないので。この番組は、大人が子どもに教えるのは「何をする」ではなく、「何をしてはいけないのか」であり、「大人自身が楽しい未来をつくらないと、子どもも希望を持てるわけがない」とか、「子どもの未来は大人の社会なのだから、大人が変わっていかなければいけない」と言うことを伝えたかったのではいかと思いました。
● いまの子どもたちは、こういうふうに育って過ごしているんだと言うことがよく分かりました。出演者が実際に、子どもたちと接している経験をもとに話をしていたので、すごく素直に私の耳にも入って来ました。その子どもたちの現状に対して、どう考えるかは聴き手側が考えられるようにお話しをされていたように思います。
ひとつ残念だなと思ったのが、「日本の学校教育とか先生の考え方は古い」という話があったかと思います。一部にはそういう考え方の先生もいると思いますが、学校の現場に私も何回か行った経験上、明らかに私たちの時とは教育方針も全然変わっていて、学校の先生も本当にいろいろ考えてやっているということが伝わってくる部分もあるので、批判みたいに聞こえてしまったのは気になりました。
●子どもたちが抱える悩みのコーナーでは、子どものサインを感じとるヒントというのは意外にシンプルなんだなということを教えてもらった気がします。
子どもの統合失調症についての話も本当に勉強になったなと思います。早期治療が効果的なのに、周りの大人に知識がないために発見が遅れてしまっている現状が、とても残念だということもよく理解できました。
未来の子どもたちのために自分なら何ができるのか、どう行動するといいのかということを、教育関係や子育て世代以外の大人が考える良い機会になったのではないかと思います。
続いて3月の単発番組、事業等の説明、聴取者からの声の報告等がなされ、令和4年度第10回番組審議会を終了しました。
次回の令和5年度第1回番組審議会は、令和5年4月27日(木)に開催を予定しております。