令和六年度第9回番組審議会議事録

令和六年度第9回番組審議会議事録

1.開催日時

令和7年2月27日(木)
午後4時00分から午後4時50分

2.開催場所

札幌テレビ放送会館 アネックス7階 A会議室

3.出席者

 委員数   6 名
[出席委員]  5 名
 福津 京子  委員長
 向原 悟   委員
 野口 詩穂子 委員
 八重﨑 聖子 委員
 小川 博史  委員

[欠席委員]  1 名
 木林 尚稔  副委員長(書面提出)

[会社側代表] 3 名
 橋本 秀樹  代表取締役社長
 宮野 聡   取締役編成制作部長
 須貝 秀則  営業部長
                            
[事務局]     2 名
 杉本 修   放送審議室長
 佐藤 文宣  書記

4.議題

(1)『ロイズFMコレクション』
  (2月3日(月)21時30分〜22時00分 放送分)

5.議事の概要

令和6年度第9回番組審議会は、2月3日(月)に放送された『ロイズFMコレクション』について審議され、各委員から以下のようなご意見、ご要望を頂きました。
●DJのイッシンさんの渋い声色とくどうみきさんの柔らかな声が印象的で、夜の時間に落ち着いて聴ける番組と感じました。
 音楽なので、好き嫌いとか、知っている知らないというのは当然ですが、仮に自分自身の好きなアーティストが今回の対象であれば、番組の印象も変わったと感じました。
●ナレーターのくどうみきさんの声は非常に美しくて柔らかい語り口ですが、翻訳及びナレーションがとてもきれいすぎて、ロックンロールの曲とミスマッチな感じがしました。
 1曲目の『Bo Diddley』は最初から最後まで歌詞の意味が不明で、聴いていて戸惑いました。ただ、自己紹介の曲で全米1位のヒット曲だったということが紹介され、なぜそこまでヒットしたのかすごく気になりました。「ボ・ディドリー・ビート」と称される強力なリズムが彼の特徴だったという解説もありましたが、人気が出た理由をもう少し教えてもらえると、この曲やボ・ディドリー自身の魅力がもっと伝わったのかなと思いました。
 今まで知らなかった音楽の世界や名曲を知るということができるという意味では、とても貴重な番組だなと感じました。
●最初の番組のコンセプト紹介が、すんなり入って来なかったので、ボ・ディドリーが歌なのか歌手名なのかがさっぱり分からないまま、日本語の歌詞を朗読され、しっくり来なかったです。
お二人の「これぞロックだよね」みたいな感想は、普段から「ロックだよね」と思って過ごすことがないので、ロックだよねとは思えなかったです。最近で言うと、誰がロックに該当するのかがピンと来なかったです。
 1曲目の『Bo Diddley』は音楽の特徴がたくさんあって、ビートがやはりノリが良いとか、体が動き出すとかいろいろ解説されながらじっくり聴けば、ボ・ディドリーという方がすごい方だということは分かりました。カバーしたローリング・ストーンズやバディ・ホリーは分からなかったので、カバーした人がたくさんいるくらいで終わってしまった印象です。
●今回の番組は難しくて、番組に入り込むことがなかなかできなくて、置いてきぼりになってしまったような感じです。夜の番組で、イッシンさんとくどうさんの声のトーンがしっかりと落ち着いて始まったので、集中して聴けるなという始まりがありましたが、曲を聴いていくうちに、知らない曲だったため、戸惑いがありました。リスナーさんの知っている年代の曲のほうが興味を持てるのではないかと思いました。
 名曲を聴いているという感じがあまりしなくて、翻訳の意味もスッと入って来ないような理解しきれないところがあって、翻訳で曲の良さを感じられるということは、今回は難しかったです。
 番組の取り組み自体は今までにはない取り組みなので、面白い取り組みだとは思いますが、みんなが知っている曲で、翻訳が分かりやすいと、もう少し伝わりやすかった印象を受けました。
●ボ・ディドリーさんの特集であり、学生時代に70年代の洋楽も聴いていた私としては、ロック界のレジェンドをリスペクトする番組として楽しく聴くことができました。ライブ感覚で車の移動中にも聴ける、全体としてオーソドックスな構成の番組と思いました。どれも個性的な曲で聴き入っているうちに30分間があっという間に終わってしまった印象です。
 番組冒頭に、「翻訳したリリック(歌詞)を解説し、朗読しながら、楽曲のイメージがわいたところでフルバージョンを流し、その曲の魅力を味わっていただく」とあり、そのコンセプトが面白いと思いました。番組で紹介される曲は、エルビス・プレスリーをはじめオールディーズの曲が多いと思いますが、面白い翻訳とその人物や時代背景を含めて紹介される構成は興味深いと思います。
 パーソナリティのDJイッシンさんとくどうみきさんのトークを初めてお聴きしましたが、お二人は仲の良さを出しつつも、馴れ合い過ぎず、ほどよい感じであり、その掛け合いが面白くて、トーク番組としても楽しめました。また、くどうさんの朗読は、抑揚と間がさすがと思わせるところが多く、発言がとても自然で、聴いていて心地よかったです。
●イッシンさんの「ロイズFMコレクション」のオープニングコールが低音で響き、渋くて格好いいなと思ったので、そこから中身に入ってきた時に、掛け合いをしないほうがイッシンさんはイッシンさんの魅力、くどうみきさんはくどうみきさんの魅力が出せたのではないのかなと、最初に感じました。
 歌詞の最初から最後まで全部翻訳するのではなくて、ざっくりとこんな感じのイメージ、シチュエーションと言うほうがリスナーさんに内容や歌詞の雰囲気が入ってきて、音楽が聴きやすいのではと感じました。
 昔の曲は美しい映画を見るように美しい曲が多いなという出会いも感じられたので、これからもぜひ続けて素敵な曲を紹介していただきたいと思います。

続いて、3月の主要単発番組とイベント等の説明、聴取者からの声の報告等がなされ、令和6年度第9回番組審議会を終了しました。