札幌テレビ 番組審議会

  • 番組審議会とは、放送法で「放送事業者は放送番組の適正を図るため、放送番組審議機関を置くものとする」(放送法第6条)と設置を義務づけられた機関です。
  • 札幌テレビ放送では、ほぼ毎月1回ずつ年に10回、番組審議会が開催され、テレビの放送番組の内容や放送に関する問題について審議が行なわれています。
  • 番組審議会でのご意見は、番組モニターの方のご意見とともに、STVテレビで毎月第2日曜日放送の「ハイ!STVです」でもご紹介していますのでご覧ください。

「NNN衆院選  zero 選挙2024  第1部」について

1.日 時:2024年11月26日(火)午後4時00分〜午後5時10分

放送番組審議会photo1

2.場 所  札幌テレビ放送会館 アネックス7階 A会議室

放送番組審議会photo2

3.出席者

[審議会委員]
齋藤    一朗     委員長
赤尾  洋昭   副委員長
伊藤  千織     委員
小島    達子     委員
鈴木  博之   委員
日比    菜月     委員
村尾    新一     委員
山川  桂祐     委員(以上8名)
          
[会社側代表]
井上     健       代表取締役社長
今村     司       取締役副社長
金子  長雄     取締役 報道局・コンプライアンス推進室担当
木戸    弘士     取締役 制作スポーツ局長
加藤  尚道     執行役員 コンプライアンス推進室長
須藤  剛司     編成局長
越後谷 享史     報道局長

[会社側参与]
宮本  亮二     報道局次長兼報道部長

[事 務 局] 
渡邊  泰徳  番組審議会事務局長
鈴木  圭介      番組審議会事務局
千葉  雅子      番組審議会事務局

4.議題

(1)「NNN衆院選  zero 選挙2024  第1部」
(2)BPO報告・視聴者対応状況について
 
 

5.議事の概要

2024年度第7回番組審議会が11月26日に開かれました。議題の10月27日に放送
したSTV制作「NNN衆院選 zero 選挙2024 第1部」について、各委員から以下の
ご意見を頂きました。
◇全体的にオーソドックスな流れで構成されているのが良かった。
◇メインの宮永アナウンサーが各候補者の公約や戦略をしっかり理解されたうえで質問を
していたので、一般視聴者にも候補者の人となりや開票状況が分かりやすく伝わった。
◇注目の選挙区では、これまでの候補者たちの活動や戦の記録映像を挟むなどして、視聴者
を飽きさせない構成で作られていた。
◇「どさんこワイド179」と同じスタジオ、同じ出演者で放送していることもあり、いつもと
同じように「どさんこ」を見ているような安心感があった。
◇宮永アナウンサーが取材した5 区の自民と立憲民主の両候補者の特集は見応えがあった。
◇他局の特番も見ながら、STVの選挙特番はフラットで誠実で正確性が高いように見えた。
誤解なく内容が伝わり、忖度せずに核心をつく質問をぶつけていると感じ、好感が持てた。
◇今回は、与党が過半数を取れるかという注目度の高い選挙だった中、あくまでも開票速報で
事実のみを伝えていくものではありながら、どのような形でも視聴者をミスリードしては
いけないという意味で、キャスターが非常に真摯で安定感があり、素晴らしいという印象を
受けた。
◇つかみという点では、番組が始まってすぐに今までに見たことがないくらい大きな当確の文
字が出て、ものすごいインパクトを感じ、引き込まれた。
◇NNN の放送部分だが、各党全体の議席予測の際、断定的に報じ過ぎていて違和感があった。
予測票の上限下限幅をもう少し大きく表記するなどの工夫が必要だったのではと感じた。
◇旧安倍派の不記載議員の速報時、「裏金」とマークを付けていたのには違和感があった。全
ての該当候補者が一律に裏金の持つネガティブさを印象付けられてしまうようで、その点配
慮が必要であった。
◇出口調査に基づく得票予測がこの番組の大きな強みであると思うが、無党派層の投票行動に
ついては回答者の属性や年齢層など、もう少し突っ込んだ分析を行い、得た情報を番組に
盛り込めるとさらに幅のある内容になるのではと思う。
◇政治への市民の関心を高めるためにも、選挙前に各候補者の活動歴や掲げる政策等を等し
く紹介するような選挙特番を、選挙前に放送してほしい。
◇選挙報道に各局の色を打ち出すようなエンターテイメント性を加える必要はなく、正確性や
公平性などを淡々と、オーソドックスな形で追求していくことが本質なのではないかと思う。
◇政治に関する報道番組について思うことだが、エンタメ化しているとの印象がある。政治に
対し若年層が興味を無くしていく中、こうした要素で引っ張っていく方向性もあるとは思う
が、報道とバラエティの境界線を分かり難くしてしまっているのでは、との印象も受けた。

このほか「10月〜11月の視聴者対応状況」についての説明、および「BPO報告」を
案内して終了しました。

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