今回は「純喫茶」前編！

山口「俺も５０歳までにやってみたいな」
加藤「何を？」
山口「映画」
加藤「監督？いいじゃん」
山口「でも俺がやりたいのは、何かその大衆じゃなくて、インディーズ映画ですよ」
加藤「いいんじゃないの、どんなのやりたい？漠然と、演じるんだったら」
山口「あの昔見た映画の、タイトル忘れちゃったんですけど、ずっと車を運転し続けてる映画知ってます？」
加藤「ナイトオンザプラネット」
山口「自殺する場所を探すやつ」
加藤「あー、知らないそれ、オムニバスじゃなくて？」
山口「オムニバスじゃなくて、車の中でずっと移動してるワンカメだけなんですよ。車で窓開けて、行き先どこどこ行きたいんですけどどうやって行けばいいですかとか、聞きながら普通にこう運転している・・・」
加藤「洋画だよね？」
山口「洋画、洋画、運転しててカメラがワンカメだけなんですよ」
加藤「あー知らない、『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』じゃないよね？」
山口「違う違う。最終的に、最後にわかるのがその運転手は自殺する場所を探してたっていうことなんですよ」
加藤「で、しないんだ結局」
山口「そういうシーンはないですね」
加藤「終わり」
山口「車から降りていって、ここまでの物語と・・・」
加藤「あっ、ロードムービーなんだ」
山口「ロードムービーではないんですけど、そういう感じ」
加藤「何分もの？」
山口「1時間半とか2時間くらいあるんじゃないかな」
加藤「じゃあ長いね」
山口「そういうのがいいな」
加藤「そんなかっこいいやつ？」
山口「かっこいいやつ」
加藤「かっこ悪いほうがいいでしょ」
山口「それか『釣りバカ日誌』みたいなのがいい」
加藤「えー、かっこ悪いかっこ良さの方がいいでしょ。かっこ悪い方がいいな」