ＳＴＶ札幌テレビ

春はお祝いシーズン、贈り物を贈る機会が多い季節です。今回は日本マナー推進協会代表理事の佐々木眞由美さんに、この時期の贈答マナーについて、コロナ禍のいま避けた方がいいことなども併せて伺いました。

答え：C 手作りのお菓子

佐々木先生：このような時期でもありますので、やはり衛生面を考えると、お互いの気持ちがギクシャクしないためにも手作りの食べ物は避けた方がいいと思います。

●入学祝い…卒業がなく入学する場合。
●進学祝い…卒業を経て次に入学がある場合。ただ、一般的には中学校も「入学祝い」と書かれる方が多いです。
●合格祝い…お子さんが希望した学校に合格した場合。
「進学祝い」でも良いですが、第一希望の学校に合格した場合や頑張りをねぎらいたい時は「合格祝い」で贈ると良いでしょう。今は中学受験もあるので、試験を経て入学する場合は中学校でも「合格祝い」で大丈夫です。
●卒業祝い…次の進路がまだ決まっていない、でもお祝いを急いで贈りたい場合。

答え：B お札を表にして「肖像画」が上にくる

佐々木先生：CとDはお悔み事のお金の向きになりますので、間違えないようにしましょう。お札は人の手を経ていない新札が良いです。

佐々木先生：本来は、お近くであれば持参して直接お祝いを申し上げるのが一番かと思います。しかし、このような時期ですので、お互いのことも考えて“宅配便などで送る”ことも選択肢としてはよろしいかと思います。送ることが失礼にあたることはありません。

宅配便などで送る際には、ひと言お祝いのメッセージを添えましょう。こちらを「添え状」といいますが、宅配を利用する際に注意したい点があります。

答え：B 封をする

封をした手紙は信書扱いとなり、郵便法によって品物と一緒に送ることができません。お祝いのメッセージを正しく送るためには、添え状は封をしないことが重要です。
添え状に関する詳しいことは、総務省のホームページを参照ください。

●総務省｜信書便事業｜信書のガイドライン
https://www.soumu.go.jp/yusei/shinsho_guide.html

入学のお祝いが届いたら、親だけではなく必ずお子さん本人からお礼を伝えるようにしましょう。
お電話でも良いですが、形に残るお手紙を書くとなお良いです。まだ字が書けない場合は絵でも構いません。