福永探偵社〜あんバターのルーツを探れ!
2022年9月28日(水)
福永探偵社〜あんバターのルーツを探れ!
北海道に潜むあらゆる謎や噂を解決していこう!というコーナー「福永探偵社」。今回は、異例のヒットを生み出す「あんバター」のルーツを調査しました。
「STVどさんこ動画+」で本編を視聴できます
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まずは、オータムフェストでにぎわう大通公園で聞き込みをしたところ、多くの方が“あんバター”の発祥を十勝方面、そして「柳月のお菓子からでは」と答えていました。
その柳月の「あんバタサン」が発売されたのは2018年。2000万個以上の累計販売数を誇る大ヒット商品です。
その柳月の「あんバタサン」が発売されたのは2018年。2000万個以上の累計販売数を誇る大ヒット商品です。
あんバタサンのパッケージを見てみると「昭和20年代のおわりごろ。柳月の職人さんたちが当時は邪道といわれた「あん」と「バター」を合わせてみた」という文字が!あんバターの発祥は、昭和20年代の終わりごろの柳月なのかもしれません。
続いては、現在のあんバターブームについても調査しました。札幌市のパン業界でそのムーブメントが起こっているそうです。“ペンギンベーカリー”でもあんバター商品が販売された他、“どんぐり”や“ボストンベイク”、“ブーランジェリーコロン”、“ブルクベーカリーなど、人気店でも2〜3年前から現在に至るまであんバター商品が続々登場していることが判明しました。
また「北海道産」のフレーズを掲げる商品が多数あることがわかりました。あのパイン飴を手掛ける“パイン株式会社”が発売した「あんバタ飴」も北海道産の食材を使用しています。
また「北海道産」のフレーズを掲げる商品が多数あることがわかりました。あのパイン飴を手掛ける“パイン株式会社”が発売した「あんバタ飴」も北海道産の食材を使用しています。
あんバターについて、あんバターをこよなく愛するうさもぐさんに伺いました。
うさもぐさんによると、あんバターの原点は小倉トーストなので、発祥は北海道ではなく名古屋だそうです。
うさもぐさんによると、あんバターの原点は小倉トーストなので、発祥は北海道ではなく名古屋だそうです。
現存する喫茶店の中では名古屋で一番古い歴史ある“喫茶店まつば”が、1921年頃に始めたのが「小倉トースト」。これがあんバターのルーツでした。
北海道は発祥の地ではなかったものの、北海道ブランドを全面に打ち出したあんバターが大人気となっているという情報を入手しました。こちらは創業73年の“川西製餡所”。高い品質と十勝の小豆にこだわる老舗です。
素材の味を大切にしつつも、2〜3年前からあんバターの製造も始めたところ、現在大ヒットしているのが別海町産のバターを使用したあんバターです。楽天のふるさと納税の返礼品にしたところ大人気となりました。
素材の味を大切にしつつも、2〜3年前からあんバターの製造も始めたところ、現在大ヒットしているのが別海町産のバターを使用したあんバターです。楽天のふるさと納税の返礼品にしたところ大人気となりました。
別海町は生乳生産量日本一のマチ。地元の特産品を生かしたあんバターを、ふるさと納税の返礼品として付加価値をつけることで、注目度も寄付額も大きく伸ばした別海町の取り組みでした。