ＳＴＶ札幌テレビ

日本農業新聞が年の始めに行っている調査で、今年売れるだろうと予想される野菜のトップに輝いたブロッコリー。人気の秘密のほか、美味しいゆで方の実験もご紹介しました。

【住所】江別市豊幌
※ブロッコリーの販売店：JA野幌直売所、くるるの杜、コープさっぽろご近所野菜(一部店舗を除く)ほか

道内のブロッコリーの代表的産地・江別市にある農場です。
収穫は陽が高くならないうちが勝負で、パートさん総出で早朝から作業していました。
今年の夏は雨が少ないため、毎日夜に水をまいてブロッコリーの品質を守っているそうです。

ブロッコリーを育てて20年という伊藤智恵美さんに美味しいブロッコリーについて伺ったところ「蕾が硬くてしまっていて、茎が太くて空洞がないものが目安」と教えてくれました。

【住所】札幌市東区中沼西4条2丁目

札幌市東区にある札幌保健医療大学にお邪魔し、荒川義人教授にブロッコリーの人気の理由を伺いました。

荒川教授：ブロッコリーは“栄養の宝石の冠(かんむり)”という言葉があるくらい色々な栄養素を持っています。中でもビタミンCはレモン、イチゴ、キウイフルーツよりも多く、調理して半分に減ったとしても相当食べられます。
独特の風味はスルフォラファンという特別な成分で、肝臓の機能向上やガン細胞の増殖抑制など色々な研究が行われています。

助教・安彦裕実先生や栄養学科2年の学生3名のご協力のもと、ブロッコリーを「丸ごとゆでる」「小房でゆでる」「レンジ」「蒸しゆで」の4パターンで栄養価や食味はどう変わるのか測定しました。

ビタミンC・糖度とも残存率が一番高かったのは電子レンジでしたが、荒川先生は「いずれにしても、どの調理法でも、充分なビタミンCは残っています。要は使い分けです。」と話していました。

◆丸ごとゆでる…ダイナミックな楽しさがあり、ゆでたあと切り分けしやすい
◆小房でゆでる…そのままでおいしく、すぐに食べられる
◆レンジ…栄養の損失が最も少ないので、レンジをかけてから、パスタにからめたり炒め物に使ったりと料理に使うと効果的
◆蒸しゆで…手軽で短時間でゆでることができ、火を長く使いたくない夏にもうってつけの加熱法