ＳＴＶ札幌テレビ

北海道に潜むあらゆる謎や噂を解決するコーナー「福永探偵社」。今回は川の氷が一気に流れる、春を告げる奇跡の絶景 「天塩川の大解氷」 にカメラが密着！迫力満点の貴重映像をお届けしました。

道北を流れる巨大河川・天塩川は毎年1月になると川が全面凍りつきます。
春が近づくと「天塩川の大解氷」と呼ばれる川を覆っていた氷が割れる自然現象が起きますが、地元の方に伺ったところ「一気に流れるため解氷の瞬間を見るのは難しい」とのことです。

果たして大解氷を見ることはできるのでしょうか？

今年の見頃を聞くため中川町観光協会へ向かうと、なんと取材の2日前に解氷していたことが分かりました。
他にも調査しましたが、大解氷の撮影が成功した方に会うことはできず、天塩川下流へ調査の場所を広げました。

天塩川下流を調査すると、ついに結氷している天塩川を発見しました。解氷の瞬間を撮影するため固点カメラを設置し、観察し続けること半日…氷は意外にも静かに解けていきました。

北海道開発局幌延河川事務所所長・渋谷直生さんに、なぜ氷が静かに解けたのか伺うと、天塩川の下流は流れが緩やかなため、氷が激しくぶつかりあうことは無いそうです。
大解氷は、結氷するほどの寒い地域で、川の流れが急な場所でしか見る事ができない貴重な光景でした。

現地では迫力ある解氷の様子を見ることが叶いませんでしたが、渋谷さんから昨年撮影した大解氷の映像が札幌にあると聞き、ついに解氷映像を入手することができました。