どさんこワイド179

北大の練習船「おしょろ丸」実習に密着!

2022年7月29日(金)

北大の練習船「おしょろ丸」実習に密着!

学生たちを乗せて実習や研究を行う練習船「おしょろ丸」の実習にカメラが密着しました。密着を通していま海が抱える環境問題も見えてきました。

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学生をのせ実習を行う練習船「おしょろ丸」。全長約78メートルの6階建て、練習船としては北海道で一番大きな船です。船には研究や調査ができる装備も兼ね揃えています。

今回は、練習船に初めて乗る学生を対象にした、船の基本的な知識を学ぶ、基礎乗船実習にお邪魔しました。実習に参加するのは、水産学部の3年生19人。今回は函館湾を2泊する実習ですが、調査で海外へ行くときには、2ヵ月も航海することもあるそうです。
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普段なかなか見る事ができない船内の様子をお伝えしました。まずはお風呂です。洗濯機や洗面所もつき。浴室にはシャワーが3つ、浴槽もついていてゆったり足をのばして入ることができます。

続いては、学生さんが寝泊まりする“学生室”へ。廊下にはヘルメットとライフジャケットが並び、いつでも身に着けられます。
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他にも調理場・食堂があり、長期間の航海でも快適に過ごすことができる設備が揃っています。

実習では「CTD・採水装置」を使い、水温や塩分を測りながら、グレーの筒の部分で深い海中の水をとり、化学成分の分析をします。
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続いては、海へ白いネットを入れて海に浮かぶプラスチックゴミを集める「プラゴミ採集」。10分間採集しましたが、多くのゴミが集まりました。採集したゴミは、船内に戻り顕微鏡で観察します。

いま世界的に深刻なプラゴミ問題。「おしょろ丸」は環境省が実施する、漂流するプラゴミの傾向調査にも協力しています。
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夕食の時間がやってきました。食事は船内の調理場で手作りされています。1日3食作っているのは、学生さんではなく専属の料理人の皆さん。航海はときに数ヵ月に及ぶことも。食事は重要な役割を担っています。

地元の魚を知ることも、環境を知る第一歩。この日は夜のイカ釣りをしました。釣れたイカは、翌朝の朝食でイカ刺しとしてふるまわれ、皆で美味しくいただきました。
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実習最終日は、船から降りて岸壁の清掃です。拾うだけでなく、どんな種類のゴミかを記録していきます。このゴミは放っておくと、雨風で簡単に海へと流れていってしまいます。
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来年「おしょろ丸」は北極の方へ向かいます。
北海道大学大学院水産科学研究院・向井徹教授:たくさんの優秀な学生さんが来てくれることによって、世界に貢献できるような人材を輩出していきたいと考えています。
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