福永探偵社〜観楓会のルーツを大調査!
2022年10月11日(火)
福永探偵社〜観楓会のルーツを大調査!
北海道に潜むあらゆる謎や噂を解決していこう!というコーナー「福永探偵社」。北海道の秋は、コレがないと始まらない?「観楓会」のルーツを徹底調査しました。
「STVどさんこ動画+」で本編を視聴できます
「STVどさんこ動画+」で本編を視聴できます
「観楓会」とは
「観楓会」とは会社などが行う秋の宴会旅行で、紅葉も楽しめる温泉地などに出向いて宿泊をすることもあります。
「観楓」は古くから存在していた言葉で、室町時代頃に描かれた屏風の題名にも使われています。屏風画や和歌など、主に知識人たちが使っていたようです。
「観楓」は古くから存在していた言葉で、室町時代頃に描かれた屏風の題名にも使われています。屏風画や和歌など、主に知識人たちが使っていたようです。
記録上最古の観楓会
紙面で確認できるもっとも古い観楓会は明治36年10月17日、小樽新聞社による販売促進イベントでした。
古くは知識人たちが用いた「観楓会」という言葉が、新聞社を経由して北海道のインテリ層に伝わりました。
当時の小樽は政党間の対立が激しく「何とか1日でも解消して皆で仲良く楽しみましょう」といった趣旨で行われました。
古くは知識人たちが用いた「観楓会」という言葉が、新聞社を経由して北海道のインテリ層に伝わりました。
当時の小樽は政党間の対立が激しく「何とか1日でも解消して皆で仲良く楽しみましょう」といった趣旨で行われました。
観楓会の広まり
観楓会の行先は年を追うごとに道内各地へ広がっていきました。
定山渓鉄道が開業した翌年の大正8年からは定山渓で3回連続で行われ、観楓会と温泉観光地が結びつくようになりました。
定山渓鉄道が開業した翌年の大正8年からは定山渓で3回連続で行われ、観楓会と温泉観光地が結びつくようになりました。
-
大正12年に小樽新聞社が「北海道三景」の公募を行い、利尻富士、洞爺湖、定山渓を選んだ記念の石碑です。
「北海道三景」の公募は新聞社主催のキャンペーンとあって全道中に知れ渡り、定山渓へ向かう10両以上の客車を繋げた臨時列車が走るなど、定山渓での観楓会にも大きな賑わいをもたらしました。