教えてドクター!コロナ禍の花粉症対策
2021年5月10日(月)
教えてドクター!コロナ禍の花粉症対策
多くの日本人が悩まされている「花粉症」。今回は専門のドクターがスタジオで生解説!耳鼻咽喉科専門医、恵佑会札幌病院の渡邉昭仁先生にコロナ禍の花粉症対策を詳しく教えていただきます。
今年の花粉の量
北海道立衛生研究所によると、北海道のシラカバ花粉の飛散量が最も多いのが、まさに今、5月です。今年のシラカバ花粉は例年に比べて、「やや少なめ(4〜8割)」の飛散量が予想されています。ただ、今年は新型コロナの感染拡大を防ぐためにも、例年以上に、しっかりと花粉症対策をとらなければなりません。
新型コロナと花粉所の主な症状
新型コロナウイルスと花粉症の主な症状ですが、新型コロナの主な症状は、発熱、せき、けん怠感。そして花粉症の主な症状は、鼻水、くしゃみ、鼻つまり。ただ花粉症も重症だと、発熱・せき・けん怠感が症状として出るので、コロナと花粉症は、非常に見分けがつきにくいです。
共通の症状である「嗅覚障害」ですが、原因に「鼻つまり」であるか、ないかが違いとなっています。鼻の奥に匂いを感知する神経があり、コロナの嗅覚障害は、匂いを感知する神経自体がウイルスに侵されて匂いがしなくなります。花粉症の嗅覚障害は、匂いのする神経は正常ですが、鼻つまりで空気がニオイを感知する神経まで届かず、ニオイがしなくなります。
共通の症状である「嗅覚障害」ですが、原因に「鼻つまり」であるか、ないかが違いとなっています。鼻の奥に匂いを感知する神経があり、コロナの嗅覚障害は、匂いを感知する神経自体がウイルスに侵されて匂いがしなくなります。花粉症の嗅覚障害は、匂いのする神経は正常ですが、鼻つまりで空気がニオイを感知する神経まで届かず、ニオイがしなくなります。
ただ、自己判断は禁物です。花粉症の人が新型コロナにかかった際に「花粉症の症状」と自己判断し、他の人に感染させたことが国内で実際にありました。新型コロナの感染拡大を防ぐためにも、病院へ行く前に今の症状・体調を電話1本でいいので伝え、病院の指示を受けてから受診しましょう。
コロナ禍の花粉症対策!屋外編
花粉症になると目がかゆくなったり、鼻をかむ方が多いですが、目をかいたり、鼻をかんだりする「前後」に手を洗ったり、消毒するよう心がけてください。ウイルスが付いた手で粘膜を触ると感染してしまう危険があるので、鼻をかむ前に消毒をしましょう。そして、鼻をかんだ後は周囲の人のために消毒をしましょう。鼻水などからウイルスが手に付いて、それを人にうつして感染を広げてしまう可能性があります。
続いては、くしゃみについてです。くしゃみはせきの10倍以上の飛沫を拡散させるので、特に気をつけなくてはいけません。マスクは最良の飛沫対策ですが100%防御はできません。一定の飛沫はマスクを通り抜けて、外に広がってしまいます。花粉症がひどくなった状態でコロナに感染すると、くしゃみによってウイルスの感染を拡大してしまう恐れがあるので、くしゃみは飛沫を飛ばさないよう下を向いて、抑えた手は消毒をしましょう。
花粉症になると、どうしてもマスクやティッシュを使う量が増えてしまいます。使用済みのマスクやティッシュは、人が触れる場所に置くとコロナの感染源になるので、使用済みのものはゴミ袋に入れ、周囲への感染リスクを少しでも減らす気遣いをしましょう。
花粉対策にさまざまなグッズも合わせて使うと効果的です。東急ハンズでイマドキの花粉対策グッズをご紹介しました。
花粉対策にさまざまなグッズも合わせて使うと効果的です。東急ハンズでイマドキの花粉対策グッズをご紹介しました。
-
●ノーズマスクピットNEO 3個入 715円
-
●アレルスクリーンEX 990円
-
●医師が考えた花粉対策メガネ 3190円
東急ハンズ札幌店
【住所】さっぽろ東急百貨店8・9階
【電話番号】011-218-6111
【営業時間】10:30〜19:00
【電話番号】011-218-6111
【営業時間】10:30〜19:00
コロナ禍の花粉症対策!家の中編
家の中にいる時、コロナ対策としてこまめな換気が基本です。しかし、換気をすると空気と一緒に沢山の花粉も舞い込んできます。部屋を換気しながらの花粉症対策は、湿度がポイントになります。花粉は水分を吸って重くなると飛びません。加湿器をテーブルなどにおいて、50%以上の適切な湿度を保ってください。換気をしていても室内が加湿されていれば、花粉や新型コロナウイルスの飛沫が抑えられる可能性があります。
また花粉を室内に入れないためには、換気の際にレースのカーテンを閉めておくだけでも一定の効果があります。
また花粉を室内に入れないためには、換気の際にレースのカーテンを閉めておくだけでも一定の効果があります。
室内の花粉を掃除する際、注意が必要な点があります。いきなり掃除機をかけると、花粉をかえって舞い上げてしまう可能性があります。じゅうたんやカーペットは、まずは粘着クリーナーで花粉を取り除くのがベストです。そして、マスクをして掃除機をかけてください。床や畳は水拭きで花粉を取り除き、さっと乾拭きで仕上げると良いでしょう。