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教えてドクター!名医が解説!冬の身体トラブル

2021年2月10日(水)

教えてドクター!名医が解説!冬の身体トラブル

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冬でも起こる脱水症状や加湿器による肺炎など、冬特有の身体のトラブルについて、呼吸器・アレルギーのスペシャリスト・田中裕士先生に対策を伺いました。

危ない!冬の ”かくれ脱水”

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脱水症状は夏が危険なイメージですが、実は冬こそ注意が必要です。冬は室内の暖房により湿度が下がり、換気をすることで外の低い湿度の空気が入ってきて更に乾燥します。しかし「寒いので体が冷える」「トイレが近くなる」などの理由で水分を控えがちになり、コロナ禍の今はマスクをしているため喉の渇きを感じにくくなっています。

筋肉には体の水分を保持する役割があります。新型コロナウイルスの影響で外出を控えることで筋肉量が減ると体内の水分量も減ってしまいます。ひどくなると血がドロドロになり、血栓症による脳梗塞や心筋梗塞の危険も…
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自分が“かくれ脱水”かチェックできる方法を教えていただきました。手の甲の皮をつまんで離した時、皮が元に戻るのに3秒以上かかる方は脱水の疑いがあり、注意が必要です。

体から失われる水分は、平均すると一日約2リットル。補うためにこまめに水分をとり、食事も水分の多い野菜を摂ることが大事です。毎日1リットル〜2リットルの水分をとるようにします。
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加湿器肺炎

加湿器を使う事によって起きる、加湿器肺炎とも呼ばれる過敏性肺炎。原因は加湿器に繁殖する「カビ」です。モーターでカビの胞子を部屋の中に吹き飛ばし、吸い込むことで肺に炎症が起こる可能性があります。
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加湿器肺炎のリスクを回避するためのポイントを教えていただきました。
●使用する水ですが、タンクの水にカビが発生しやすいのでミネラルウォーターや浄水器を通した水は使用してはいけません。一方、水道水には塩素が含まれているため、カビの繁殖を防ぐのに効果的です。
●タンクの中に水が残っていても、水を注ぎ足して使うのは良くありません。水道水の塩素の殺菌力は時間が経つとどんどん弱まります。ぬめりや水垢がカビ繁殖の原因になるので必ず毎回新しい水道水を使ってください。
●濡れている状態はカビの温床になってしまいます。こまめに吹き出し口やタンクのまわり、タンク内を掃除することが大切です。取扱説明書に従って正しく使用しましょう。
●加湿器を使うことで部屋の窓に結露が発生することがありますが、これは思ったより湿度が上がっていないサイン。窓の部分に湿気が集中した結果、窓の周囲にカビが発生して肺炎の危険性が高まります。
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寒暖差アレルギー

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寒暖差によって花粉症に似た症状が起こることがあります。寒暖差アレルギーとも呼ばれる“血管運動性鼻炎”は、自律神経のバランスが崩れることで発症します。寒い時には緊張した時に働く“交感神経”が活発になり、暑い時にはリラックスした時に働く“副交感神経”が活発になります。この切り替えがうまくいかなくなるのが不調の原因です。
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寒暖差アレルギーに負けない体をつくるためには、1番は良い睡眠をとることです。良い睡眠をとるために、入浴は就寝の2時間以上前に済ませます。入浴の際は39〜40℃のぬるめのお湯に10分ほど浸かると副交感神経が優位になり、良質な睡眠につながります。逆に熱いお風呂やシャワーは 交感神経が活発に働いてしまうので控えましょう。
呼吸も大切です。息を吸う時間の2倍の時間で息を吐くことで副交感神経が優位になります。
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