ＳＴＶ札幌テレビ

コロナ禍で免疫力を上げる食品が注目されています。キムチをはじめ発酵食品のスペシャリストである発酵ライフアドバイザー・筒渕信子さんをスタジオにお招きし、様々な健康効果があるキムチの魅力をお聞きしました。
さらに、大学等でも教えている栄養管理士・上坂マチコさんに伺った、美味しくてより効果的にキムチの栄養を得られる簡単レシピもご紹介しました。

ヨーグルトやチーズにも乳酸菌が含まれていますが、キムチは特に乳酸菌の量が多いです。

筒渕さん：乳酸菌は腸内細菌を活性化してくれます。腸内が元気になることによって免疫力がアップし、元気な体を作ってくれます。
腸内には免疫を高めてくれる善玉菌がいます。キムチなどの発酵食品を食べることにより乳酸菌が増えて善玉菌が元気になります。それにより免疫力が高まり風邪などの予防になります。

Q1：キムチを食べるベストな時間帯は？
A：夜

筒渕さん：乳酸菌は寝ている間にも腸に働きかけてくれます。キムチの酵素が胃腸の消化の働きを助けてくれるので、朝の目覚めも楽になります。

Q2：キムチは加熱しない方が良い？
A：△

筒渕さん：乳酸菌は熱に弱く死んでしまいます。しかし、死んでも腸内細菌のエサになります。生で食べるほうが良いですが、加熱しても大丈夫です。

1日に食べるキムチの量は50gが目安です。少ないように感じるかもしれませんが、キムチ1gに対して乳酸菌が1億個以上あります。塩分の摂りすぎにも注意が必要なので50gが適量とされています。

【住所】札幌市東区北8条東5丁目
【電話番号】011-743-0522
【営業時間】9:00〜19:00
【定休日】月曜日、第2・第3火曜日

韓国出身の田中絃姫(ヒョンヒ)さんが19年前にオープンした、本場の味のキムチが買えるお店です。
一番人気の「白菜キムチ」をはじめ、絃姫さん手作りのキムチを約20種類販売しています。

キムチ作りの様子を見せてくれました。塩漬けした白菜を1日寝かせ、ニンニク、ニラ、ニンジンなどを入れたら、本場・韓国から仕入れている粉末状の唐辛子を加え、時間をかけて手で馴染ませます。

栄養管理士・上坂マチコさんは、キムチは乳酸菌が豊富なだけでなく、血行を促し体を温める唐辛子や、抗酸化作用があり老化防止に役立つニンニク・ニラなど、様々な食材が使われていることがスーパーフードの所以だと言います。
効果的にキムチの栄養が吸収できるレシピを教えてくれました。

キムチの乳酸菌に加え、しらたきに含まれる水溶性食物繊維が、腸内の善玉菌を活性化し増やしてくれます。

＜材料(2人分)＞
キムチ100g、しらたき150g、豚バラ肉100g、ニラ30g、卵1個、
調味料…砂糖小さじ1、酒大さじ1、しょう油大さじ1
白炒りゴマ適量

＜作り方＞
(1)しらたきは茹でて食べやすい長さに切ります。
(2)豚バラ肉を食べやすい大きさにカットして炒め、しらたきを加えて更に炒めます。
(3)キムチを入れて全体を馴染ませ、調味料を加えたら汁気が飛ぶまで炒めます。
(4)ニラを入れ、炒り卵を混ぜ合わせて完成です。お好みで白炒りゴマをふります。

キムチには抗酸化作用、つまり老化防止となる成分が含まれています。それをパワーアップするのが豆腐に含まれるイソフラボンです。
体が温まる湯豆腐をアレンジし、つけだれにキムチを入れた一品です。

＜材料(2人分)＞
鶏モモ肉250g、木綿豆腐1丁、水菜100g、しょうが30g、
キムチのつけだれ…キムチ50g、ポン酢しょう油1/2カップ、ゴマ油小さじ1/2

(1)水炊きは昆布などを使わず、鶏肉でだしを取り、皮が付いたままのショウガを入れ香りづけします。
(2)キムチのつけだれを作ります。キムチをみじん切りにしたらポン酢しょう油に入れ、ごま油入れて完成です。