どさんこ100年物語〜いかめし阿部商店
2024年5月14日(火)
どさんこ100年物語〜いかめし阿部商店
100年以上もの歴史を紡いできた生業、その積み重ねられた年月に語り継がれるべき物語を紐解いていくシリーズ「どさんこ100年物語」。今回は、道南・森町の名物“いかめし”の知られざる物語に迫りました。
「STVどさんこ動画+」で本編を視聴できます
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元祖 森名物 いかめし
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「いかめし阿部商店」のいかめしは、昭和の初めから続く伝統の味です。見た目も斬新なこの名物は、戦時中の港町を生きた、ひとりの女性が考え出しました。
いかめし誕生の裏側
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100年の時を超え、私たちの目を楽しませてくれる青葉ヶ丘公園の桜。町の記録には、その桜を植樹した中心人物の名が記されています。
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記録にある阿部重吉さんは、阿部旅館を営みながら明治36年の森駅開業時に阿部弁当店を開業。このお店が現在の「いかめし阿部商店」のルーツです。
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当時のことを二代目・今井俊治会長(写真左)に伺いました。
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「いかめし」を考案したのは阿部商店初代の妻・阿部静子さん。二代目の伯母にあたります。当時大量にとれたイカに注目して作られました。
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第二次世界大戦中、出征兵士を見送っていた静子さんは「お腹いっぱい食べさせたい」と、毎日いかめしを振舞っていたそうです。
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イカの中にお米が入った「いかめし」は昭和16年から販売。当時としては斬新な料理で試行錯誤もあったそうですが、森駅の名物駅弁として広く知られ、いつしか北海道を代表する名物となりました。
時代に合わせ新しいことに対応
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現在「阿部商店」の屋号は三代目、今井会長の娘・麻椰さんに引き継がれています。
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三代目がヒットさせた「いかめし丼」。ご飯はイカの中ではなく外にあります。