放送日時
2021年12月29日(水)午前8時
番組概要
慶応大学生の関根摩耶(せきね・まや)さんは平取町出身。「アイヌ語を話せる子ども」と周囲から期待されてきた彼女は現在、SNSでオリジナルのアイヌ語講座を発信しています。
摩耶さんにアイヌ語を教えたのは父の健司さん。彼は、アイヌとして初めて国会議員となった萱野茂さんからアイヌ語を学んだといいます。萱野さんから健司さん、そして、摩耶さんへとアイヌ語は受け継がれたのです。そんな彼女は中学時代、差別を恐れ自身がアイヌであることを隠していました。
しかし、高校生の時に出会ったニュージーランドの先住民族から彼女はこう教わりました。「アイヌであることに誇りを持つべきだ」。彼女はいま、失われつつある言語を残そうと、アイヌ文化の魅力を発信し続けています。
アイヌ語を残すため新たな活動を始めた人もいます。北見工大で言語の研究をしているポーランド人のミハウ・プタシンスキさん。
アイヌの人たちの音声をAIで解析し翻訳するシステムを開発しました。自国の言葉を話せなくなった歴史を持つポーランド人だからこそ「言語を守りたい」との思いが強いのだといいます。
ユネスコは2009年、アイヌ語が「消滅の危機にある」と指摘しています。アイヌ語を後の世代に継承しようという2人の活動を通して、先住民族のアイヌ語をどう残していけばよいのか問いかけます。
※「アイヌ アナクネ ピリカ」の「ク」と「リ」は小さい字です。
摩耶さんにアイヌ語を教えたのは父の健司さん。彼は、アイヌとして初めて国会議員となった萱野茂さんからアイヌ語を学んだといいます。萱野さんから健司さん、そして、摩耶さんへとアイヌ語は受け継がれたのです。そんな彼女は中学時代、差別を恐れ自身がアイヌであることを隠していました。
しかし、高校生の時に出会ったニュージーランドの先住民族から彼女はこう教わりました。「アイヌであることに誇りを持つべきだ」。彼女はいま、失われつつある言語を残そうと、アイヌ文化の魅力を発信し続けています。
アイヌ語を残すため新たな活動を始めた人もいます。北見工大で言語の研究をしているポーランド人のミハウ・プタシンスキさん。
アイヌの人たちの音声をAIで解析し翻訳するシステムを開発しました。自国の言葉を話せなくなった歴史を持つポーランド人だからこそ「言語を守りたい」との思いが強いのだといいます。
ユネスコは2009年、アイヌ語が「消滅の危機にある」と指摘しています。アイヌ語を後の世代に継承しようという2人の活動を通して、先住民族のアイヌ語をどう残していけばよいのか問いかけます。
※「アイヌ アナクネ ピリカ」の「ク」と「リ」は小さい字です。
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▲健司さんと摩耶さん
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▲ムックリを演奏する摩耶さん
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▲大学のアイヌ語授業で講師役の摩耶さん