加藤さんと山口くん

第34回 2021/5/23

2021年5月23日(日)
  • 加藤一郎・山口一郎
念願の小樽収録の4回目は、小樽名物「寿司」を食べに行きます。しかも、その店で「時価で高い順に5貫」がミッションです。

向かった寿司店は「寿司和食しかま」。あの関根勤さんの元マネージャーの実家として一部では知られ、小樽でも有名な寿司店です。いま店を仕切っているのは、元マネージャーの妹の色摩洋子さん。山口の中学校時代の同級生です。山口は、その色摩さんと「付き合っていた」と言い切ります。

「時価で高い順」の注文に難色を示す加藤は…。

加藤:しかま寿司は明瞭会計だから。そんな"とっておき"とか無いから。

山口:でも、わからない。

加藤:お客さん皆んなに平等だから。

山口:付き合ってたもんオレ、色摩と。

加藤:関係ねぇよ。いつの話だよ?(笑)

山口:中学校の時…。

加藤:もう20年以上前でしょう。

山口:キスもしてない。

 そして、注文を聴きに来た色摩さんに、ついに山口が切り出します。

山口:確認したいんだけどさ、中学の時にさ、僕ら付き合ってたよね?

色摩さん:誰が?

山口:ボクと色摩。

色摩:付き合ってないよ!

山口:(大爆笑)

加藤:なに言ってんのぉ〜!

山口:あれ、付き合ってたよね?

色摩さん:付き合ってないっしょ〜。

加藤:付き合ってないでしょうよ!!

山口:あれ?

色摩さん:だって、山口が好きだった人、分かるもん。

山口:…きむち(ニックネーム?)だよね。

色摩さん:そうだよ。

山口:あれ?、付き合ってなかったっけ?

色摩さん:私?

山口:うん、ボクと

色摩さん:付き合ってないよ。

加藤:なにその勝手な妄想。そう言うの、いちばん嫌よ、本当に。勝手に、何か、そういう付き合ったことにされるのって嫌ですよね、過去の妄想ねつ造されるのって。

山口:ちょ、ちょっと待って。めちゃカッコ悪っ!

加藤:ぜったいダメよ。

山口:付き合ってたと思ってた、むかし。

色摩さん:これから「付き合ってた」って言わせてもらいます。

山口:(爆笑)

加藤:いやいやいや、それは「あの人ね『私と付き合ってたって』って、すぐウソつくのよ」って言った方がいいですよ。

山口:あれぇ〜、付き合ってた気するんだけどなぁ。

色摩さん:今となっては光栄なので、じゃ、そういうことにして。

山口:今となっては、って…

 色摩さんの"大人の切り返し"が素敵です。

山口:なんでそう思ってたんだろうなぁ…

加藤:記憶がねつ造さえてんだよ、どっかで。

山口:暗いヤツですね。

加藤:うん、怖いよ。いちばん怖いよ。

山口:いちばん怖いですよね。(色摩さんに)ゴメンね。何でもない。

加藤:付き合ってませんでした!

山口:付き合ってなかった。

色摩さん:仲は良かった。

山口:仲は良かった。一緒に学校いってたから、高校まで。

何ともバツの悪かった山口。でも、その中学生の頃から毎日のように自分で詞を書いて、色摩さんに見せていたそうです。これは色摩さんもしっかりと覚えていました。クリエーターの片鱗をすでに覗かせていたようです。「栴檀(せんだん)は双葉より芳し」。

ちなみに、出てきた「高い順」のお寿司は、大間の大トロ・キンキの炙り・オホーツクの海水ウニ・小樽のシャコ・きも載せのアワビ。…お幾らだったのでしょう。
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