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【命を守る】避難所にも“女性視点”を

シリーズ「命を守る」…「女性目線の避難所」です。

女性にとって避難したときに重要となる、プライバシーや生理用品。

自治体はどのように避難所で備えているのでしょうか。

取材を進めると課題もみえてきました。

こちらは札幌市中央区にある防災備蓄倉庫です。

(長南記者)「札幌市で用意しているパーティションです。中に入ると周りからの視線を遮ることができます」

札幌市が避難所用に用意している組み立て式のパーティションですが、女性専用のスペースを作るのにも活用されます。

さらに今後、屋根がついたパーティションの導入も予定されています。

このほか赤ちゃんがいる女性のために、水がないことも想定した液体ミルクや粉ミルク、

さらにはアレルギー対応の粉ミルクも準備されています。

さらに女性の生理用品も用意していますが…

(札幌市 危機管理課 山口凌さん)「こちら女性の生理用品夜用ということで備蓄しているものになります。

夜用は基本的に1日分を備蓄しています。昼用は2日分を各避難所に備蓄しています」

真空パックされていて10年間備蓄できるという生理用品ですが、用意できるのは女性1人あたり昼用10枚、夜用1枚のみ。

札幌市は民間企業と協定を結んでいて、体制が整い次第物資が届く仕組みで、

支援が届くと想定されるまでの2日分の生活物資や食料しか備蓄していません。

(札幌市 危機管理課 山口凌さん)「基本的に避難所には必要最低限のものしか備蓄はできていない。

札幌市にも限界があるので、可能な限り市民のみなさんにもご協力をいただきたい」

防災士の水口綾香さんです。

行政の対応に限界があるなか、避難が長期間になった場合への備えが重要といいます。

(防災ライフプランナー 水口綾香さん)「例えばこんな商品でコンパクトに持っていけるものがあると、自分でも持っていきやすくなります」 

大事なのはコンパクトさと軽さ。

生理ナプキンの吸収量を上げるグッズや、ウェットシートなど自分に合ったものを用意するといいといいます。

(防災ライフプランナー 水口綾香さん)「災害時全員が持っていくもののほかに、ケアするために必要なものや、様々なものが必要になります。

そういったものが避難所にすべてそろっているわけではないので、しっかり自分で準備して持っていくようにしてください」

避難所暮らしの負担が男性より大きくなりやすい女性。

いざというときに困らないためにも、日ごろから災害時をイメージして準備することが大切です。

(2022年9月7日放送)
「どさんこワイド179」  7/8(月)15:13更新