全道で流行「百日せき」7日ほどの潜伏期間後に風邪の症状発症… マスクやワクチンなどで予防を
全道で「百日せき」が流行しています。
初期症状は風邪と似ていて見分けがつきにくいのですが、風邪とは違い3か月ほど激しいせきが続くこともあります。
全国的にも患者が増えている「百日せき」について取材しました。
札幌市西区の小児科です。
初期症状が風邪の症状とよく似た「百日せき」の患者が全国的に増えていて、この病院でも2024年8月から中高生を中心に30人の患者が確認されています。
(ふるた小児科クリニック 古田博文院長)「2~3週間くらいは風邪症状が続いて、徐々にせきが悪化してきてはっきりしてくる」
(記者)「初期で見分けることは?」
(ふるた小児科クリニック 古田博文院長)「できないと思います」
菌の飛沫・接触感染により発症する百日せき。
7日ほどの潜伏期間を経て、およそ2週間ほど風邪の症状がでた後、2~3週間特徴的なせきがでます。
その特徴的なせきというのが…
短い咳が連続的に起こり、息を吸うときにヒューと音が出るということです。
その後、咳は徐々に収まりおよそ2~3か月で回復します。
風邪と見分けることが難しい百日せきですが、インフルエンザと同じ検査方法で15分ほどで結果が出るといいます。
(ふるた小児科クリニック 古田博文院長)「昨年からマイコプラズマを調べる目的でたまたま検査したお子さんの中に百日せきが検出されたことが何例かありました」
この病院では2日にも6歳の子どもが百日せきと診断されたということです。
百日せきを予防するには、マスク着用や手洗いなどとワクチンが有効です。
1歳半までに打つ混合ワクチンに百日せきも含まれていて、接種を完了していない乳児がかかると無呼吸発作など重篤になる恐れがあるといいます。
一方で大人は…
(ふるた小児科クリニック 古田博文院長)「かかると命にはかかわらないけど、仕事にならない、ご飯が食べられない、結構日常的なパフォーマンスが落ちる期間が相当長くなるので、診断は早めに受けて適切な治療をされた方が症状は少しでも早くよくなる」
年齢を問わず感染の恐れがある「百日せき」。
風邪症状と似ていてわかりにくいため、日頃からの感染対策が重要です。