今年度も残り数日となりました。

４月からは運転免許教習所のカリキュラムや雇用保険制度などが改正されますが、私たちの生活はどのように変わるのでしょうか。

（金澤記者）「手稲区の自動車学校に来ています。こちらはいまでは少なくなったマニュアル車ですが、免許の取得方法を巡り４月から大きな動きがあります」

ギアチェンジやクラッチの操作が必要なマニュアル車。

道路交通法の改正により、４月からマニュアル免許の取得カリキュラムが変わります。

マニュアル免許を取得する場合、これまではマニュアル車で教習を受けていましたが、４月以降は基本オートマ車で教習を行います。

その後、追加の教習を受けることでマニュアル免許を取得できるように変わるのです。

背景にあるのがオートマ車の普及です。

こちらの自動車学校でも、免許取得を目指す人のおよそ７割がオートマ限定の免許を希望しているということです。

（教習生）「新しい車もほとんどオートマになっているのでオートマを選びました。マニュアルは結構難しくてエンストしやすいかなと」

記者がおよそ１０年ぶりにマニュアル車を運転してみました。

坂道発進はクリア！

順調な運転が続いていたと思いきや…

ギアチェンジを誤り、エンジンが止まってしまいました。

難しい操作が求められるマニュアル車の運転ですが、今回の改正について学校側は…

（手稲自動車学校　石井秀樹総務課長）「ある程度運転操作に慣れてから、ギア操作を最後に学ぶのはいいのかなと思います」

一方、４月から雇用保険制度のルールも変わります。

雇用保険とは再就職を目指す人が「失業給付」の受給などを受けられる制度ですが…

（ハローワーク札幌　中山隆宏管理部長）「失業給付の受給の手続きに関して、自己都合で退職された人の給付制限が２か月から１か月に短縮される」

自己都合による退職で失業給付を申請する際、これまでは２か月間給付を受けられない期間がありました。

しかし、４月からはこの期間が短縮され、給付開始の時期が１か月早まるのです。

専門家は今回の改正が転職や再就職を後押しすると分析しています。

（社会保険労務士事務所テラス　倉雅彦所長）「２か月間待期期間があると失業者の心理的な負担と経済的な負担があったと思います。背景は人材不足、やはり人材でかなり困っているのでそれを活性化したいという狙いはある」

時代に合わせて変わる制度の仕組み。

正しく理解して暮らしに活かすことが大切です。