物価高のなか値下げの動き フードデリバリーに食品に 企業努力で実現…家計を応援 北海道
物価高騰が続く中、あえて値下げをする動きがいま広がっています。
企業努力によってどんなお得なサービスが誕生したのでしょうか。
(Wolt配達員)「Woltです。2480受け取りです」
札幌市内のラーメン店で4月7日から新たに始まった取り組みが…
「デリバリーなのに店頭価格」です。
一般的にデリバリーサービスの商品価格は、人件費や容器代などの影響で店頭価格よりも3~4割ほど高く設定されています。
しかし、大手デリバリーサービス・Woltは、送料とサービス料はかかるものの、デリバリー商品価格を店頭価格と同じにする取り組みを7日から開始しました。
例えばこちら、人気の白味噌ラーメン。
Woltを利用して購入すると、価格はもともと1380円でしたが、7日から店頭価格と同じ980円になりました。
実際に記者も利用してみると…
(山本記者)「実際に注文してみたいと思います。やっぱり店頭価格のままですね」
デリバリーで頼んでもラーメンの値段は店頭と同じ980円です。
(山本記者)「お店の美味しい味が自宅で食べられて、さらに店頭価格。物価高の中ありがたいサービスです」
価格も量も味もお店と同じです。
このサービス実現のため、札幌市内120店舗以上が協力したといいます。
(WoltJapan 藤川誠矢エリアマネージャー)「店舗と弊社の双方の努力で実現したサービス。1注文当たりの利益は減少するが、その分新規ユーザーと既存ユーザーの注文の増加を見込んでいるので、十分勝機はあるのではないか」
物価高の中、値下げの動きはほかにも…
(山岡記者)「こちらの大手スーパーでは油や調味料など最大54品目が下がります」
イオン北海道では9日から、冷凍食品や調味料を中心に自社ブランドの商品54品目を10円から20円ほど値下げして販売します。
こちらの店舗の場合、マヨネーズは通常246円から235円。
サラダ油は通常257円のところ246円で販売されます。
全国の販売網を活かして計画的に生産しすべてを買い取るという工夫や、全国各地に工場を増やし物流費を削減するなどから価格を抑えられるということです。
(客)「何もかもが高くなってしまって冷凍のキャベツを使ったりしている。4月から物価高が進んでいるのでそういうのは助かります」
(客)「プライベートブランドのものは目当てで買い物に来る。助かりますね、贅沢できませんから」
(イオン札幌発寒店 三浦明音さん)「新生活や新入学でそういう時期だからこそ値下げをしようと実施している。少しでもお客様の声に寄り添って生活を充実させようということで実施」
価格高騰の波が押し寄せ続ける中、家計に優しいお得なサービスが企業努力によって広がりつつあります。