函館山ロープウェイ“100万ドルの夜景”で実証実験「立ち止まり」を規制 過去にはトラブルも…
キーワードは「立ち止まらない観賞」です。
「100万ドルの夜景」とも評される北海道・函館山からの絶景を、より多くの人に楽しんでもらうための実証実験が行われています。
きらめく街の光が多くの観光客を魅了する「100万ドルの夜景」。
函館を代表する観光名所として長く親しまれてきました。
(東海林記者)「まだ日没前なんですが、ロープウェー乗り場は少しずつ乗客で混みあってきています」
その絶景を一目見ようと、ロープウェー乗り場や山頂展望台は大混雑。
「夜景を見れない」「前の人が場所を代わってくれない」などのトラブルも発生していました。
そこで混雑緩和のために打った一手がー
(警備員)「立ち止まらずお進みください」
(警備員)「本日こちらでは混雑緩和、すべてのお客様に公平に景色をご覧になっていだたくため、徐々にお進みいただいております」
山頂展望台での「立ち止まること」の規制です。
ロープウェーの運営会社が3月27日まで実証実験として取り組んでいて、観光客は歩きながら夜景を観賞する必要があります。
こちらは実験前の山頂展望台です。
人の流れが滞っていて、後ろ側にいる人は十分に夜景を楽しむことができません。
今回は柵に沿ってスムーズに流れましたが、一部では立ち止まって写真を撮る人の姿も見られました。
(東海林記者)「これから列に並んで実際どのくらいの時間夜景を見ることができるのか体験してみたいと思います」
記者も体験してみると結果はー
(東海林記者)「止まらずに歩くとだいたい2分40秒くらいなんですけれども、夜景を見るには少し物足りなさも感じます」
実際、同じ感想を抱く観光客も。
(東京から来た人)「立ち止まりたかったですね、あそこは。一番きれいな撮影スポットかなと思いましたね」
(東海林記者)「物足りなさはありましたか?」
(東京から来た人)「ありました、正直。1人何分まで、撮ったらはけてくださいみたいな。そういう方がいいかなと思いましたね」
一方で、混雑緩和策を歓迎する声もー
(東京から来た人)「けっこうスムーズでよかったかなと思いましたけどね」
(東京から来た人)「安全にみんながスムーズに通れるからいいかなと思いました」
ロープウェーの運営会社は27日午後7時半までこの実証実験を行っていて、結果を踏まえ「より安全に山頂からの眺めを楽しめる方法を考えたい」としています。