【コンサドーレ】詳報・三上GM退任会見 石水社長「私が決断した」退任の理由は?後任は?今後の方針は?

北海道コンサドーレ札幌は3月25日(火)に新体制記者会見を開き、石水創代表取締役社長は、同じく代表権を持つ三上大勝代表取締役ゼネラルマネージャーの退任を発表しました。
■石水社長
きのう取締役会が開かれ、三上GMが4月24日のクラブの株主総会を持って退任することになった。
昨季最終戦のスピーチで「三上さんは日本一のGMです」と、「今期は代表権を2人もった形で進めていきます」と話した。
1月に社長に就任し感じたのは、やはり三上さんの影響力がすごく大きいと感じた。
物事を決めるときに、私自身を含めて三上さんに確認をしなければ決められないということが、組織の中に存在する印象を受けた。
クラブとしての甘えだと感じていたし、これからコンサドーレが新しいことにチャレンジする中で、三上さんの存在が大きくなりすぎてしまったと感じた。
私の意思で今回の人事を決断した。
■三上GM
26年、人生の約半分をコンサドーレに携わった。
多くの方々に育ててもらったという思いでいっぱい。
僕自身も今までチームという領域の中で、本当は残留させたい、残留させなければいけない選手に対して、次のチームの進化を考え、僕自身が苦渋の決断をしてきた。
多くの社員やスタッフに対して、僕への依存度が高くなっているという話を聞いた時に、コンサドーレを卒業しなければいけないと思った。
今回、石水社長から誠心誠意に話をいただいて、僕自身も納得した形で卒業するべきだと判断した。
26年間で嬉しかったことは、ホームやアウェイに関わらず、選手たちが躍動し勝った後に、ゴール裏を中心にサポーターの方々と選手やチームスタッフが喜び合い、それをフロントスタッフが当然のように嬉しく見守っている。
そういうシーンを見ることが本当に大好きだった。
自分ができることは、そのシーンを1試合でも1日でも多く作ることだと思い、僕なりに26年間やった。
至らない点も多々あったが、クラブに関わる多くの方に育てていただいた。
感謝の気持ちで今日を迎えている。
これからはサポーターとして今後は皆さんとともに応援したい。
お世話になり、ありがとうございました。
Q.退任の最大の要因は?
(石水社長)「三上さんは代表権をもっていたので、そういった意味では6期連続赤字の経営責任やJ2降格の責任は非常に重い。とはいえ、これまでの功績、今でも私は日本一のGMと思っているので、そこを評価し継続という決断を昨年末の時点ではした。ただ1月から社長に就任した中で、スタッフや三上さん自身ともコミュニケーションを取っていく中で、組織や私自身としても、様々な意思決定をする中で、三上さんがいれば何とかしてくれるという甘えがあったと感じている。これから新しい役員や幹部、組織のシャッフルや組織のスリム化を進める中で、三上さんがいると今後も甘えが出てしまうと私自身感じた。それが今回の決断に至った」
Q.今後のクラブの方針は?
(石水社長)「チーム強化については竹林強化部長に引き続きやっていただく。今後は選手強化の部分のガバナンスやコンサドーレの強化について、外の目からの意見も必要だと思っている。そのあたりは来月の株主総会に向けて検討している段階」
Q.退任を伝えられた経緯は?
(三上GM)「石水社長から数日前に直接話をいただいた、誠心誠意、嘘偽りなく。納得感をもって話を聞いた。昨年末に僕自身が責任を取るべきだという決断をした中でも、石水社長の方から「続ける責任を」と当時は言っていただいた。クラブも社会もすごいスピードの中で色んな変化や変革をしていかなければいけない。このような大きな変更があるのは当然のことだと思っている。僕としては納得している」
Q.今後について?
(三上GM)「まずはコンサドーレのサポーターとしている。そして、皆さんに育ててもらった中で得たものや反省点を含めて、もう一度外からクラブやフットボールを見て勉強し、次なるチャレンジができるのであればやっていきたい」
Q.なぜこのタイミングだったのか。具体的な方針は?
(石水社長)「新しい組織を組み立てるために2か月間を要した。加えて、4月にクラブの定時株主総会があるので、今回のタイミングになった。社長就任前から社外取締役としてクラブを見て感じていたが、現在社内社外含めて取締役が13名いる。少し多いと思っている。来月からの役員人事は約半分くらいに減らし、スリム化した形でクラブを運営していきたい」
Q.チームの成績は影響したのか?
(石水社長)「開幕4連敗をしているが、それが影響したということは全くない。先週土曜日に私と三上GMから選手や監督には伝えたが、彼らもプロなので結果が出なければやめることも当然と考えている中で、切り替えて愛媛戦に臨み勝ってくれた。この人事がチームに大きな影響を与えることはないと思う」
Q.三上GMの後任は?
(石水社長)「GMというポジションは置かない。そういうクラブもたくさんある。全員がカバーしながらやっていきたい」