LIVE HOUSE タムラジオ

第43回“DoYou名言集”

2018年11月16日(金)

「ジャズっていう音楽はないの、実は。ジャズな人がいるだけなの。」byタモリ

タモリさん。
知らない人はいないと思いますが、タモリさんがジャズ好きで
大学在学中にジャズサークルに入ってトランペットを吹いていたのは
以外と知られていないかもしれません。

今月はそんなタモリさんの言葉
「ジャズっていう音楽はないの、実は。ジャズな人がいるだけなの」
についてご紹介します。

この言葉は“ヨルタモリ” の番組の中でこんな風に語られていました。

「ジャズっていうジャンルがあるようでジャズっていう音楽はないの、実は。
ジャズな人がいるだけなの。ジャズな人がいて演奏するからそれがジャズになるの」

これはジャズが好きだというジャズ愛を語っている言葉であります。

ただジャズなんてジャンルが存在しないと言っているわけではなく、
タモリさんが本当に好きなかっこいいジャズというのは
ジャズというジャンルをなぞっているだけじゃなくて
やっている本人がそこに現れてしまうようなもの、
そこに魅力を感じるんだと言っているんだと思います。

ジャズというジャンルの定型やお決まりの形に、
偉そうな感じがしちゃったりする所から、自由な人がやるもの、
それが俺の好きなジャズだと言っています。

ジャンルって大事なものだと思うんですけど、形だけを追っていると
その人がいなくなっちゃったりします。
そうじゃなくてジャンル自体からも時に自由になることが
その人を浮かび上がらせる。
で、その自由さが人を感動させるという事だと思います。

魅力的なエンターテインメントは
やる人そのものが大事だと言っていると思うんです。

だからジャズをやる事がジャズマンではない、
ジャズマンがやる事が全部ジャズ。

プロレスするのがプロレスラーではなく、
プロレスラーがやる事が全部プロレス。

ロックンロールをやるのがロックンローラーではなく、
ロックンローラーがやる事が全部ロックンロール。

その人自体がジャンルを超越している、それが大事なんじゃないのかなと思う。

タモリさんってきっちりと決めごとがあるのを嫌う感じ、ありませんか?

そうじゃなくて、その場その場での思いつきをやりやって、
それがピタッとはまることを喜んでいる。

お互いの気持ちが一瞬でも露わになって一瞬でもシンクロする。
その瞬間が好きなんじゃないのかな。

だからジャンルとかお決まりの形とか、意味とか偉そうなものから逃れたい、
でもやっぱり感動はしたいという人なんじゃないのかな。

この言葉を聞いて思いました。

タモリさんもやはり一流のジャズマンなのかもしれませんね。

 

この人もジャズをやっていた人ではなく、ジャズな人!の1曲をお聞き下さい。

M「Black Satin」(マイルス・デイビス)

  

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