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【続報】実刑判決~運転手の男に禁錮2年6か月 判決受け家族は 札幌・小4男児はねられ死亡 

札幌市豊平区で2024年5月、小学4年生の男児をはね死亡させたなどとして、過失運転致死の罪に問われていた男の裁判で、札幌地裁は先ほど男に禁錮2年6か月の実刑判決を言い渡しました。

札幌市豊平区の会社員・花田光夫被告(64)は2024年5月、札幌市豊平区の交差点内に赤信号を無視して侵入し、小学4年生の西田倖さんを死亡させるなどした過失運転致死の罪に問われていました。

これまでの裁判で、検察は禁錮4年の実刑判決を求める一方、弁護側は執行猶予を求めていました。

2024年8月2日の判決で、札幌地裁は「低血糖で意識障害を引き起こす危険を軽視した過失は重大で、事故を起こすことは十分に想起され、身勝手な犯行である」として、花田被告に禁錮2年6ヶ月の実刑判決を言い渡しました。

判決を受け、西田倖さんの父親は「ゆっくり家族と今後のことを考えていきたい」とコメントしています。

【弁護側の被告人質問(初公判)】

▼(決められた期間を守らずに通院しなかったのはなぜ?)仕事を休みたくなかった。入ったばっかりで迷惑をかけたくなかった。

▼(事故当日は食事したか?)食事はとっていない。朝食を食べる習慣がなかった。

▼(前日の事故はなぜ起きた?)同じ感じだった。食事はとっていない。(体調は)ようやく起きて仕事にでかける感じ。体は重い感じで、のどは乾きます。体を起こすのもものすごく大変

▼(どうすれば事故は防止できたと思うか)糖尿病は病院にかかって薬を飲んでとするのが一番。

▼私自身の愚かな行動でどんなことをしても謝っても謝り切れない。私自身も悔しい。

弁護側は「過失を認めて謝罪している」などとし、執行猶予付きの判決を求める。

【札幌地裁】

被告人は10年以上前に糖尿病を発症し、インスリン注射による治療をおこなっていた。

医師などから注射後に食事をしないことの危険性を繰り返し伝えられていたにもかかわらず、定期的な通院も怠った。

不定期に通院していて、入院も3度している。

血糖値を調整しない事で事故が起こりうることは十分予測できたとして、過失は重大である。

注射後に食事をせず、低血糖で意識障害をひき起こす危険を軽視した過失は重大で、事故を起こすことは十分に想起された。

危険を軽視した身勝手な犯行である。

反省し、今後運転しないといっていることを踏まえても責任は重いとして、実刑判決が相応しいとした。

08/02(金) 10:19

北海道