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札幌ドーム「黒字化は困難」 市が収支計画の見直し発表 新名称決まるも収支改善への道筋不透明

市は「黒字化は困難」として、5年間の収支計画の見直しを発表しました。

ネーミングライツ契約が締結され、来月から新たな名前となる札幌ドームについてです。

市民から期待の声があがる一方で、収支改善への道筋は不透明です。

(長岡記者)「長年市民から親しまれてきた札幌ドームの名称が、来月から大和ハウス プレミストドームに変わります」

ファイターズの本拠地移転に伴い、2023年度の決算が過去最大の6億5100万円の赤字となった札幌ドーム。

新たな収入を確保しようと、2024年1月に募集を始めたネーミングライツの売却先が大和ハウス工業に決定し、新たな名称が「大和ハウス プレミストドーム」に決まりました。

(札幌市民)「よかったと思います。このまま赤字が進んでいくと、やっぱり税金とかも無駄になっていくのかなと考えていました」

(札幌市民)「何回もリピートして楽しいことができる場所になってくれればいい。期待します」

(札幌市民)「自分たちがドームのことを呼ぶときはプレミストドームじゃなくて、札幌ドームって呼び続けると思う」

ネーミングライツの契約期間は来月から4年間。

契約金額は非公表で、札幌ドームは希望金額を年間2億5千万円以上としていました。

収支改善に期待がかかるなか、22日に開かれた市議会では…

(札幌市スポーツ局 金谷泰亨部長)「5年収支見込みでは、5年間で合計約900万円の黒字を見込んでいましたが、2023年度の赤字が拡大したことにより、トータルでの黒字化の達成が困難となる見通しです」

市は2023年度の赤字拡大をうけて、収支計画の見直しを発表。

5年間での黒字化は困難と判断しました。

今後は、ラグビー日本代表戦などの集客力のあるイベントの誘致や、曜日を問わず1日847万円という施設使用料を平日は軽減するなど、市民の利用を促し赤字解消につなげたいとしています。

一方、ネーミングライツの契約金額については…

(札幌市スポーツ局 金谷泰亨部長)「収支改善目標として2億円以上と設定していますが、今回のネーミングライツ契約については、こうした目標に大きく寄与するものと認識している」

ネーミングライツなどで2億円以上の収入を見込んでいることを示唆しました。

2024年度はイベント数が増えることなどから、黒字を見込んでいる札幌ドーム。

収支改善は実現できるのか。

先行きはまだ見通せない状況です。

07/22(月) 18:47

北海道