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【母親裁判詳報⑤】逮捕までの間を語る「街中のカメラをたどれば…すぐにわかると思っていた」

【画像】逮捕までの間を語る「街中のカメラをたどれば…すぐにわかると思っていた」

親子3人が逮捕・起訴されたすすきののホテル殺人事件で、母親の7回目の裁判が2024年12月12日開かれました。

12日は、弁護側の被告人質問が行われ、被害者家族に対し浩子被告は、「深く申し訳ないと思う」と述べました。

浩子被告が法廷で証言するのは、初公判以来、半年ぶりです。

【弁護側の質問】

▼瑠奈被告から見せられた物①

Q)褒めた感じ?

A)褒めたわけではない。ただ娘が壊れてしまった。妄想ではあったが本当にそうなってしまって常軌を逸している

▼ビデオ撮影について

Q)修被告とのLINEの履歴、7月7日にビデオ撮影を求める内容で書かれた「作業」とは?

A)娘が作業という言葉を使ったどうかは覚えていません

Q)なぜ作業という言葉?

A)既にしてしまったことだから

Q)(瑠奈被告から)撮影して欲しいと言われてどう思った?

A)浴室と言われて、前に見てしまったことをフラッシュバックした。浴室で撮影すると自分の精神が保てるか分からない。でも(瑠奈被告から)普通に撮影してと言われて、カメラを触るのが苦手なので修さんに(お願いしては)どうだろうと言いました。

Q)怖いから嫌だ、気持ち悪いから嫌だとは言えなかった?

A)一見平穏に過ごしているが、行っていることは異常。「気持ち悪いね」と言ったら娘の精神がどうなるか分からない。娘の精神がこれ以上乱されて欲しくない。娘の精神に合わせていこうと思った。本心から「あれを見るのはもう無理」と思った

▼修被告とのLINEの履歴①

Q)カジュアルな感じですが、首があると分かった状態でやりとりしていた心境は?

A)修さんに助けを求めていた感じ。娘に見られても大丈夫なような文章で書いた。

Q)瑠奈さんに修さんとのLINEのやりとりを見られることがある?

A)いない間に見られることはなかったが、「これ送っておいて」と言われた後に、「ちゃんと送った?」と覗き見されることがあったので、万が一見られてもいいようにした。

Q)見られて消すことは?

A)今日は調子が悪くて機嫌が悪いのでと。(娘は)自分がいないところで自分の話をされるのが嫌なので気を付けていました。

▼瑠奈被告から見せられた物②

Q)どのように見せられた?

A)2階のリビングで写真を見せられた。浴室で見た頭部と同じに見えたので見たくないと言ったが、ちゃんと見てと言われて、4枚渡されて、3枚目までは見たけど、4枚目は見れず、見たと誤魔化し返した。

Q)頭部の写真に目玉は入っていた?

A)あったような気もするがはっきりしない

Q)目玉が入った瓶を枕の横に置かれていたが、どかしたときは何と言った?

A)見たくないとは言えないから、「通るときにぶつかって落としたら危ないからどかしてほしい」と言った

Q)「私の作品を見て」と言われたがザルとワイヤーは浩子被告が買った?

A)そうです。

Q)買ったのは頭部を見せられた後?

A)そうです。

Q)頭部に使われると思った?

A)事件と結びつくとは思わなかった。

Q)結果的に使われたがどう思った?

A)衝撃を覚えていまして、こういう物に使われるのかと。

▼逮捕までの間

Q)頭部を見たときから逮捕まで瑠奈被告をどうしようと修被告と話したことは?

A)どうしようと話したことはないが、地獄って死んでから行くところではなくて…いま、目の前にあるんだねって話して、起きたことに対してどうしようと話していなかった。

Q)通報などはしなかった?

A)最愛の娘がしたことはしてはいけなかったことですが、私たちの娘ですから、身内から警察に突き出すなんて出来ませんでした。

Q)いつか逮捕されるとは?

A)思っていました。街中なのでカメラもありますし、カメラリレーをすればすぐに分かると思っていました。いずれは逮捕されるだろうと思っていました

Q)警察がいると気づいていたことは?

A)あります。いままで朝、ごみ収集車が来る時、オーライオーライと聞こえて、家の前に止まっていましたが、ある時から静かになった。膝のリハビリで出かけるとき、この時間帯にいない人がいるなと思った。

Q)捜査の手が迫っている中、瑠奈被告を逃がすだとか、頭部を捨てようとは思わなかった?

A)思っていませんでした。

▼事件後の日常的なやりとり

Q(事件後も)日常的なやりとりが続いていた心境は?

A)世界が崩れ去った中でも娘の前では普通に装っていた。娘との生活は続けないといけないから、LINEのやりとりも続いていた。自分でもおかしいとは思っていた。

Q)兄と電話したときの心境は?

A)兄には娘の不登校の話もしていなかった。助けを求める範囲を超えていた。本当に言いたかったことは(電話の)最後に言いましたが、亡くなった両親が聞いていたらどうだったかと。(兄には)母の話をもっと聞いてあげればよかったと。話を聞いて助けを求めていたのは自分の方だった。

Q)瑠奈被告に殺人だとか損壊について話をした?

A)ありませんでした。

Q)瑠奈被告からは?

A)なぜだとか、どのようにとは言われませんでした。ただ、これ言ったら怒られるかなとか、えづかなくなったと言っていて、本当はしたくなかったんだと思います。

Q)どういうこと?

A)やりたくないけど、やっているような、疲れている感じ。

Q)怒られるは誰に?

A)私たち夫婦の事ではないと。娘の周りには魂があって、その上に神様がいて、それだと思う。

Q)瑠奈被告がチェキを出してきたとき、どうだった?

A)楽しそうではなかった。ただやったことを共有したいという感じ。

Q)一連のことに楽しいと思っていた?

A)何か課題をやらなければいけないからやっている、楽しんではいないという感じ。お肉がメインのお弁当だった時、「こんなの食べれない」と言っていた。

▼動機について

Q)動機はなんだと思いますか?

A)ずっと怒っているわけではありませんし、なぜかは分かりません。

▼取り調べについて

Q)黙秘権については言われた?

A)最初に言われたのが、2人が逮捕されて大変なことになったね。あとは浩子さんが2人のために全てを話すだけだと。

Q)7月24日、取り調べは何時から?

A)10時ぐらいから

Q)何時まで続いた?

A)夜の10時まで。

Q)食事は?

A)取っていません。

Q)休憩は?

A)トイレぐらいはありました。

Q)弁護士は?

A)こういう時、弁護士を呼び出すことはできますかと聞くと、ベテランの警察の方が「知っている人はいますか」って言って「いません」というと「じゃあ仕方ありません」と。

Q)調書は正しい?

A)違います。何かおかしいと思って一生懸命話したのは何だったんだろうと、こことここは直してくださいと指摘しました。

Q)直されましたか?

A)そこは直されました。何か必要になるときがあると思ってレシートを取っておいた7月24日にホテルにチェックインしたのが23時47分、ホテルに行く前にコンビニに寄っていただき靴下やおむすびなどを買った。午前0時頃に部屋に着き、着ていた服を洗濯して午前3時には就寝した。

Q)次の日は?

A)午前7時頃に警察に迎えにいきますと言われた。6時56分にチェックアウトした。

Q)3時間ほどしか寝ていない?

A)そうだと思います。

Q)調書を直してほしいと言えましたか?

A)別の検事になりきっかけがなくなって直せなかった

浩子被告は初公判で起訴内容を否認していて、「ほう助」という罪が成立するかが争点となっています。

次回の裁判は12月20日(金)に行われます。

12/13(金) 13:27

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