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「落ちたかどうかは知らない」女は殺人容疑を否認 高校生に「失礼な態度をとられた」と供述

北海道旭川市で、女子高校生を川に転落させて殺害したとして21歳の女と19歳の少女が逮捕された事件で、女は「落ちたかどうかは知らない」などと供述し、容疑を否認していることが新たに分かりました。

容疑者の逮捕から1週間が経った19日、現場近くには多くの花が手向けられ、手を合わせる人の姿がありました。

殺人の疑いで逮捕・送検されたのは、旭川市の内田梨瑚容疑者と19歳の少女です。

2人はことし4月、旭川市神居町の神居大橋から留萌市の17歳の女子高校生を川に転落させ、殺害した疑いが持たれています。

その後の捜査関係者への取材で、内田容疑者は「女子高校生を橋においてきただけで、落ちたかどうかは知らない」という趣旨の供述をし、容疑を否認していることが新たに分かりました。

中学時代は明るく、いつもクラスの中心にいたという内田容疑者。

しかし、卒業後を知る人はー

(内田容疑者を知る人)「いまは遊んでるなって印象はあったから」

(内田容疑者を知る人)「歳が上がるにつれてやんちゃ具合が増している」

内田容疑者らと女子高校生はSNS上でトラブルとなり、初めて会ったのが殺害の前日でした。

内田容疑者は「女子高校生に失礼な態度をとられた」などと話しています。

直接的なつながりが乏しいにも関わらず、なぜ命を奪うまでに至ったのか。

犯罪心理に詳しい専門家はー

(東京未来大学 出口保行教授)「SNS上の付き合いの中では圧倒的に力関係を認めさせていたものが、現実で会ってしまうとそれが難しくなってくる。その歯がゆさがある。だからその中で、なんで被害者は自分の言うことを聞かないんだろう、こんな態度をとるんだろう、そういったことが憤まんや怨恨を形成していく。形成した後に殺意が生まれてくることは十分考えられると思う」

SNSをきっかけに起きた今回の事件。

警察は引き続き事件の経緯を詳しく調べています。

06/19(水) 16:09

北海道