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今年も駆け込み“ふるさと納税”北海道人気の返礼品最前線 白糠町「エンペラーサーモン」キテる

12月末の期限を前に、ふるさと納税の返礼品の発送作業がピークを迎えています。

2024年は世相を反映して、注文が殺到している商品もあるようです。

重さ10キロの、脂ののったサーモンが、刺身用に加工されていきます。

北海道・道東の白糠町のふるさと納税の返礼品エンペラーサーモンです。

次々と箱詰めされていく商品。

12月に入って注文が殺到し、配送作業が急ピッチで行われています。

(東和食品鮭事業部 東良明部長)「どピークです。最盛期ですね。平月の10倍ぐらいの寄付をいただいています」

大忙しのワケ―

それは、ふるさと納税による「所得税への還付」や「住民税控除」の対象となる期限が、12月31日だからです。

いま、駆け込みで注文が殺到しているのです。

(三笠市市税係 菅谷吉隆係長)「こちらが私どもの一番人気、ゆめぴりかになっています。まさにいまがピークになっています」

三笠市の返礼品・ゆめぴりかです。

ふるさと納税サイトの道内ランキングによると、トップテンに海産物がずらりと並ぶ中、唯一の農産物が 三笠産のゆめぴりかです。

その人気の一方で、市の担当者は悩ましい実情を抱えているといいます。

(三笠市市税係 菅谷吉隆係長)「ことしは春先からコメの価格が上がっていて返礼品の申し込み価格も以前の倍になってしまったので、非常にみなさんには申し訳ない」

2024年夏のコメ不足なども影響し、3か月から12か月まで選べる定期便など、2023年までの人気返礼品もやむなく中止しています。

2024年の傾向としてふるさと納税サイトの担当者は、寄付をする人たちの返礼品選びに変化が出ているといいます。

(さとふる広報 井田尚江さん)「ことしはコメ不足の影響で、コメの返礼品への人気も高かったことがうかがえる。2024年は初めて5位にトイレットペーパー、6位にボックスティッシュがランクインした。生活防衛のために、ふるさと納税を活用して消耗品を申し込む寄付者が多かったと推測している」

ふるさと納税の返礼品には、物価高騰の影響が色濃くでています。

こうした中、専門家はふるさと納税の駆け込みの申し込みには“上限額”に注意が必要だといいます。

(ファイナンシャルプランナー 加藤桂子さん)「上限額を超えると、純粋に自治体への寄付となる。上限額を自分で計算できるシミュレーションのページがあるので、年収や家族構成などを入力すると正確な数字が出てくるので、そこで出た金額をそのまま寄付するのではなく8割~9割に抑えて寄付するのがいい」

実質2000円で、お得に返礼品を手に入れられるふるさと納税。

物価高を乗り切る方法として、うまく活用したいものです。

12/20(金) 18:30

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