「家族を心理的にも経済的にも壊した」タイヤ直撃で女児重体 男2人を起訴 家族のコメント全文
2023年11月、札幌市西区平和で走行中の軽乗用車のタイヤが脱落して、歩道にいた当時4歳の女の子に直撃し重体となった事故で、札幌地検は23日、車の所有者と運転手の男2人を起訴しました。
過失運転致傷と道路運送車両法違反の罪で起訴されたのは、若本豊嗣被告(50)です。
若本被告は2023年10月、軽乗用車のタイヤ回転部分が突出する改造をし、同年11月、車両の点検を怠った結果、ホイールナットの緩みに気づかないまま運転。
女の子にタイヤを衝突させて、けがを負わせたとされています。
また札幌地検は、車の所有者だった田中正満被告(50)についても、車の不正改造をしたとして道路運送車両法違反の罪で起訴しました。
2人の起訴を受けて、事故にあった女の子の家族がSTVにコメントを寄せました。
【家族のコメント全文】
事故から1年近くたった今もまだ娘は意識不明の状態です。
今回の起訴で「事故がようやく進む」という風に考えています。
逆に、加害者が一時的に逮捕はされたものの、社会的な制裁も受けず、責任も果たしていない状態で、現在も社会の中で普通に生活しているという事実に強い苛立ちを感じています。
私たちの家族を心理的にも経済的にもここまで壊した人間が、同じ社会で生活していることが恐ろしくもあります。
加害者の2人、つまり運転していた若本豊嗣被告と事故時も現場にいた所有者である田中正満被告に対して、一日も早く社会的な制裁を受けて欲しいと思っています。
また、所有者に対して、事故後も自動車の整備業に携わっている様子が映像から伺えた。
また同じような事故が起きるのではないかという不安と、本人の当事者としての意識の低さに対する怒りが抑えられません。
現在、様々な方に支えられながら、何とか生活を立て直そうとしています。
引き続き、見守っていただければ幸いです。